編集長の日記-初めての経験は石川選手だけじゃない
2007-05-21

月曜日の朝の通勤電車の中で、「15歳の選手がすごいよねえ」という話声を聞きました。
男子ツアーのマンシングウェアオープンKSBカップでの石川遼選手の優勝は、週末の最大の関心事がtotoBIGの1等当選金だったりしたことを吹き飛ばすような快挙でありました。
スポーツ新聞もテレビのニュースも大きく取り上げられており、まだまだ石川選手のフィーバーは続きそうです。
私はテレビ観戦でしたけれど、現場で取材していた記者が正直うらやましいです。日本のゴルフ界始まって以来の歴史的な瞬間に立ち会えたんですから、石川選手だけでなく本誌のI記者も、一生ものの経験になったはずです。
プレーはもちろん、石川選手のインタビューやスピーチは非常によかったですね。
素直でしかもはっきり自分の気持ちを伝えていて、受け答えが実にしっかりしていました。ご家族や先生の指導が素晴らしいのでしょう。
ハンカチ王子の斎藤佑樹投手を見ても思ったことですが、私の高校生のころを重ねて思い起こすと、恥ずかしくなるほどです。

インタビューは実にしっかりしていましたね
石川選手は、「男子ゴルフ界の救世主」というような見方をされ、実際いろんなトーナメントから「出場してほしい」という声が早くも上がっているそうです。
待望久しい男子ゴルフ界に現れた新星だとは思いますが、まだ高校1年生なので、過度に期待をかけるのはどうかと思います。
「文武両道を目指します」本人もいっていたように、学業優先でいいじゃないですか。
テストでゴルフの練習をする時間がないのであればそれでもいいと思いますし、大学に行って別の職業に就きたいという考えが生まれたならば、それもありでしょう。
野球の特待生問題とか栄養費なんかのように、本人の知らないところで外堀が埋まっていくのはどうなんでしょうか。
まあ、こんなことを私が書くのも余計な話で、フィーバーをあおっている一因かもしれませんけども。

プレーもさわやかでした
それより、石川選手の優勝によって、大人やゴルフ界の側はいろんな課題を突きつけられたんじゃないでしょうか。
なにしろ、日本のゴルフ界は15歳でツアーに勝ってしまう選手の成長課程を経験したことがありません。今後の試合出場から、学校生活など、これから何年かは手探りに近い状態かもしれません。
また、「男子は層が厚いので簡単に優勝できない」ということになっていた男子ツアーはどうなのか? 直接言葉に出さないまでも、それが「男子のウリ」になっていたり、勝てない言い訳になっていた側面はあったような気がします。
そうした男子のイメージが、アマチュアの優勝でダメージを受けた部分はないのでしょうか?
宮里藍選手がアマチュアで勝ったときには、「男子ツアーではあり得ない」という声を多くの関係者から聞きました。私も何となく「そうかもしれないなあ」と思っていましたが、結果はごらんのとおりです。男子ツアー界ににある種の慢心があったのかもしれません。
石川選手には申し訳ないことですが、この快挙はゴルフ界のあり方を考え直すいい機会になったのではないかと思います。

15歳のチャンピオンが子どもたちにボールをプレゼントする光景も初めて見ました



