支配人は頑張ってます
第69回 平成17年9月某日
2005-10-11
週末は地元企業の展示会があったので顔を出した。いろんな業種による展示会で中には非常に優秀なものもあり、客もそれなりに入っていた。この展示会で初めて知ることができたが、コース管理用の資材をアメリカから輸入している代理店が地元にもあった。アメリカでは広く利用されている資材で日本になかなか存在しない。友人が産業資材のメーカーをやっている関係で以前に聞いたことがあったが、日本のものと仕様が少し違う。こんな何でもない資材が意外に重宝するのである。地元であろうと中央であろうと情報収集は自分の足で確かめることを学んだ1日であった。たまにはこのようなイベントに出掛けるのも面白い。
外資が参入してままならないゴルフ業界であるが、今では欧米資本のみならずアジア資本も進出している。先日は韓国の資本家から日本のゴルフ場買収の話があった。相当な金額を用意し、千葉県か九州で18ホールのゴルフ場を探しているのだという。与信を取る必要はあるが数年前では考えられないことである。アジアの資本家も今の日本のゴルフ場は安いと思っているらしい。だが、日本のさまざまな規制を考えると、果たして安いのか、高いのか、これから答えが出るだろう。アジアにはいまだに反日感情がある。ゴルフはスポーツだからと精神論だけで解決できないところに、この問題の深さがある。国際交流は良いことだが、ゴルフ場の会員資格に「日本国籍を有する者」となっているところも多く、倶楽部組織そのものが閉鎖的である。その昔ゴルフは、金持ちだけとか特権階級の人たちのみが楽しんだスポーツで、その延長にゴルフ倶楽部がある。悪しき習慣は早く改善すべきである。ゴルフ場を運営する者にとっては「誰が会員でも良いではないか」、「お金をちゃんと払って他の会員の迷惑にならなければ良いじゃないか」と言いたいところである。
このゴルフ場は山奥にあり標高が480メートルある。昼間はプレーヤーで賑わいを見せるが、夜は寂しいかぎりである。月の光さえも遮るほどの暗さは怖いものがある。おそらく一般の人には味わえない環境であることは間違いない。電車もビルもない静寂な山の生活である。昼間それも週末の接客と帰られた後の静けさのギャップはすごく、仕事が遅くなり最後に一人で施錠する時などは、ほんとうに恐怖を感じる。ましてや明日の朝が早いため宿直する時は、とても一人では泊まれない。しかし、意外に夜間のゴルフ場での事件は少ない。強盗が入ったというのも聞いたことがない。たまに不法侵入はあるがたいした被害ではない。どのゴルフ場も警備会社と契約しているので、セキュリティはしっかりしているし、大金を保管しているわけでもない。それでも夜のコースの静けさは恐ろしくなる。クラブハウスの建築技術が高いのか風の音ひとつ聞こえない。人と会ってないとこれほど寂しくて怖いものかと痛感させられた宿直であった。

