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スローゴルフへの誘い
第123回 「人という財産」

2005-12-22

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 日本は資源の乏しい国。それは有史以来、変わらない現実だ。だからこそ、その財産は人であり、それが生み出す創意工夫と知恵、勤勉さが、世界の先進国と肩を並べる近代化を実現してきた。

 さてさて来シーズン、女子ゴルフ界のスーパースター・宮里藍と、同じ沖縄出身のスーパールーキー・諸見里しのぶが、アメリカ女子ツアーに挑戦する。
  出場権をかけた最終QT(予選会)で、ダントツのトップ通過を果たした宮里も見事なら、ルーキーとは思えぬ堂々とした戦いぶりで9位に食い込んだ諸見里も見事。しかも9位は満足できないと見えて悔し涙を流す姿には、大物の予感を抱かせるには十\分だった。
 日本を元気にするには、やっぱり人である。少女といっても不思議ではない19歳と20歳の女子プロゴルファーが、閉塞感の漂う日本に喝を入れてくれた。世界で戦うことは無理だとしても、信州の山の中にいる中年にも、「オレだってがんばろう」という気分にさせてくれた。元気を与えられたことが、とにかく嬉しい。
 最終QTの取材陣のほとんどが、日本の記者だったとの指摘もある。日本人が思っているほど、アメリカの女子ツアーは盛り上がっていない、との指摘もある。確かにそれらの指摘は、あながち的外れなものではないだろう。しかし、彼女たちの活躍が、前例のない女子プロゴルフブームを世界的に起こす可能性は大きい。実際に世界市場を視野に入れた日本企業が、彼女たちの活動に大きな興味を示してもいる。\n かつてシニアのヨーロッパツアーで賞金王になった海老原清治は、
「日本人がもっと認めなければならないのは、そのクラブの性能だ。世界一の車や電気製品を作れる日本が、世界一のゴルフクラブを作れない理由はない。確かに体力面は劣ったとしても、日本人の作ったクラブはそのハンデを引いても十\分におつりが来る」
 これもまた人が財産の日本の力だろう。彼女たちの活躍が、日本の底力を見せることにもつながるに違いない。

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