ルールの王様
共用のキャディに同伴競技者の使用クラブを聞きクラブ選択したが……
2006-01-23
問題
やや風のある日、140ヤードほどのパー3ホールでのことです。
打順が最後のP君は、アイアンの5番と6番を手にして選択に迷った末、共用のキャディに、
「みんな何番で打ったの」
と聞いたところ、キャディは、
「Qさんは7番、Rさんは6番、Tさんは5番」
と告げたので、P君は6番で打って、見事オンさせました。
これを見ていたT君は、
「P君は2罰打を受けるはずだ」
と、指摘しました。
P君は罰を受けますか。
解答:A
罰はない。
解答:B
1罰打を受ける。
解答:C
2罰打を受ける。


規則上、お互いにパートナーではないプレーヤーが共用しているキャディは、自分のキャディでもありますから、P君が共用のキャディに同伴競技者全員の使用クラブを聞いても、それは反則ではありません。
「ええっ、そんなことが許されるのなら、ゴルフ規則はザル法だな」
と、思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、現行のゴルフ規則で、ストロークプレーの場合、プレーヤーがアドバイスを求めることができるのは自分のキャディだけです。そして、共用のキャディはまさしく自分のキャディなのです。したがって、共用のキャディにはどのようなアドバイスを求めてもよいのです。P君のように、同伴競技者全員の使用クラブを聞いても許されるのです。
釈然としない人もいるでしょう。筆者の考えでは、共用のキャディの場合は、このようなアドバイスを許さないことにし、ハザードやグリーン上の旗ざおの位置、固定物からホールまでの距離など、いわゆる「公知の事実」と「規則に関する事」だけに限定したほうがすっきりするのではないかと思います。今後の課題といえましょう(定義3、11、規則8-1、裁定8-1/12)。
※このページの内容は、週刊パーゴルフ連載「ルールマスター塾」のバックナンバーから転載しています。
