ルールの王様
ティショットが樹木を直撃、跳ね返って来て、ティインググラウンド内の地面にくい込んだ……
2006-05-30
問題
P君のティショットはティインググラウンドの前方にある樹木を直撃し、跳ね返った球はティに戻ってきて、ティ内の地面のX点にくい込んでしまったのです。
フェアウエーの地面に球がその勢いでくい込んだ場合については、規則25-2により罰なしの救済措置が講じられていますが、ティインググラウンドに球がくい込んだ場合の規定はありません。どうしたらよいのでしょうか。
解答:A
罰なしでティアップして打つ。
解答:B
1罰打を受け、ティアップして打つ。
解答:C
罰なしで、X点よりホールに近づくことなく、X点の直近にドロップして打つ。


ゴルフ規則はP君のこのような事態を想定していないため、規則はカバーしていません。そこで、公正の理念(規則1-4)の登場となります。「公正の理念」とは、法律の不備を公正と正義でカバーしようという考え方です。
事例の場合、2006年の新裁定では、公正の理念に基づき規則25-2の「地面にくい込んでいる球」の準用で解決することとしました。
規則25-2は「スルーザグリーンの、芝草の刈ってある区域で、球がその勢いで自ら地面に作ったピッチマークにくい込んでいるときは、その球を罰なしに拾い上げてふき、ホールに近づかず、しかも球のあった個所にできるだけ近い所にドロップすることができる」とあります。
したがって、P君の場合、X点よりホールに近づかず、X点の直近にドロップしなければならないわけです(2006年新裁定25-2/8)。
※このページの内容は、週刊パーゴルフ連載「ルールマスター塾」のバックナンバーから転載しています。
