ルールの王様
紛失したとあきらめ、前位置に戻り別の球をドロップ。が、球捜しに許される5分間以内に初めの球を発見した。
2006-06-06
問題
P君は第2打をラフ地帯に打ち込みました。しかし、ざっと捜しただけで紛失したものとあきらめ、第2打地点に戻り、規則27-1(紛失球やアウトオブバウンズの球)に基づき1罰打を受け、別の球をドロップしました。P君がその球をストロークする前に、球捜しに許される5分以内に初めの球が見つかったのです。
この場合、P君はどのようにプレーを進めればよいのでしょうか。
解答:A
第2打地点にドロップした球でプレーを進めなければならない。
解答:B
見つかった初めの球でプレーを進めなければならない。
解答:C
2罰打を受け、第2打で打ち込んだラフ地帯に別の球をドロップしてプレーを進めなければならない。


これについて、2004〜2005年までの旧裁定27-1/2は、「初めの球をプレーしなければならない。プレーヤーは取り替えられた球をストロークしておらず、初めの球が5分間の捜索時間内に見つかったので、取り替えられた球は間違ってドロップされたものとみなされ(規則20-6)、放棄しなければならない」と、判断を下していました。
ところが、2006年改訂裁定27-1/2は、「ドロップした球をプレーしなければならない。プレーヤーが規則27-1に基づいて第2打地点で取り替えた球をドロップしてインプレーにしたときに、適用できる規則でプレーを進めたことになるので、規則20-6は適用できず、プレーヤーは取り替えた球でプレーを続けなければならない」と、結論を逆転させました。
04年にいわば改悪した裁定を、R&AとUSGAはその誤りに気づいて06年裁定では、03年以前の判断に戻したわけです。
「過ちてはすなわち改むるにはばかることなかれ」(論語)ということでしょうか。
※このページの内容は、週刊パーゴルフ連載「ルールマスター塾」のバックナンバーから転載しています。
