今週の藍ちゃん<SBSオープンより>
2006-02-20
ついに迎えた夢の瞬間
取材・文/武川玲子
ようやく“この時”がやってきた。13才で世界ジュニアに出場して以来、父と二人で夢見た「米ツアー」、2月16日、米ハワイ州・タートルベイリゾートパーマーCでスタートしたSBSオープンで宮里藍は米ツアーデビューを飾った。
「あの瞬間は忘れないようにしたい」(藍)
と、わくわくして迎えた初日のティショットは、ドローの弧を描いてフェアウエーをとらえた。
宮里は1月17日に日本を出発し、南アフリカ、オーストラリアとすでに2試合を転戦している。デビュー戦に合わせ沖縄から駆けつけた両親と会うのも1カ月ぶりとなる。しかしコーチでもある父・優さんとは再会を楽しむ間もなく“練習漬け”の日々が待っていた。優さんは、離れていたが、娘のショットの不調を感じていた。練習日はもちろん、試合が始まっても、日没まで親子の“調整”は続いた。
宮里のデビュー戦は、2日目に3アンダーまで伸ばしながらも、肝心なところでパットが冴えず、スコアをそれ以上伸ばすことができない。予選は突破したものの48位タイと振るわない成績で終わった。悔しい思いで練習を続ける娘の姿を見守り、父が付けたデビュー戦の点数は、\n「50点です。しかし最後のホールは素晴らしかった。今の練習を重ねて行けば勝てるチャンスもある」(優さん)
と可能性を信じる。\n「日本での2年間はあまりにもうまく行き過ぎました。でもアメリカはもっと現実的。焦らず1ステップずつ進んで行きたい」
という宮里自身が付けた点数も“50点”だった。
「米ツアーの練習環境はすばらしい。プレーが終わった後の練習は一番大事です。そしてみんながやっている。これからお父さんがいなくても不安はありません」
と、きっぱり言い切った宮里の気持ちは、すでに翌週に飛んでいるに違いない。


