今週の藍ちゃん<ギンクラブス&リゾーツオープンより>
2006-05-01

悔しい! 初優勝を逃した最終日の涙
取材・文/武川玲子
「悔しいです。この経験を悔しいだけでは終わらせず、次に生かしていきたいと思います」(宮里藍)
戦いを終え涙が止まらなかった藍ちゃん。こんなに悔しそうな藍ちゃんの姿は初めてです。
首位と3打差でスタートした最終日、「厳しいけれどチャンスはあります」と、勝つために攻め続けました。武富士クラシックから徐々に調子を上げていた藍ちゃんは、今週はショットも安定し、ドライバーのミート率もすばらしく、アイアンの精度も最高でした。2日目には4番パー4で、残り113ヤードをPWで直接カップインさせるイーグルも奪いました。
優勝した金美賢(韓国)と藍ちゃんは二人とも似たような体格。3日目に一緒にラウンドした時には「Whoユs taller?」(どっちが背が高い?)と背比べ、結果は
「藍のほうが高かったです(笑)」
と藍ちゃんが2.5センチ高く、飛距離も藍ちゃんが断然勝っていました。
「藍はあそこまで小技がうまくない」
という金美賢の小技はほんとにねばり強かった。きっとこの戦いから藍ちゃんは多くを学んだことでしょう。
藍ちゃんの「悔し涙」を見るのは2度目です。最初は一昨年、初めて海外の試合に挑戦した“全英女子オープン”でした。
予選落ちした藍ちゃんは、試合終了後、練習グリーンでコーチのお父さんとパッティングの練習を何時間もしていました。その時に悔しさがこみ上げたのでしょう。涙を拭いながらの2メートルのパットを続けていました。\n 今回は米ツアーフル参戦8戦目です。そして、米ツアーで初めての最終日・最終組でした。5時間半に渡るラウンドでは緊張の連続だったはず。戦いを終えてアテストを済ませた藍ちゃんは、気丈にインタビューに応えようとしていましたが、やはり涙が溢れて止まりません。ロッカールームで気を落ち着けようとしているところに、藍ちゃんが尊敬するウェブ先生がやさしく慰めてくれたそうです。
「来週は試合をお休みするので、今週、自分なりに見つけた課題を練習して次の試合に臨みたいと思います」
こんなことで負ける藍ちゃんではありません。まだまだ戦いは始まったばかり、きっと次に見る藍ちゃんの涙は「うれし涙」になるに違いないでしょう。それもそんな遠くない気がします。


