今週の藍ちゃん<全英女子オープンより>
2006-08-07

最終日の猛チャージ! 成長した娘に父も大満足
取材・文/武川玲子
今季最後のメジャー、全英女子オープン。藍ちゃんは、最終日に5バーディ・1ボギーの67とベストスコアをマーク、順位も38位から単独9位にジャンプアップする好成績で終えることができました。
寒さが苦手な藍ちゃん、練習日には風速10メートルを超える強風が吹き荒れ、どうなることかと心配しましたが、試合が始まると気温も上がり良いコンディションに恵まれました。
先週苦しんだパッティングは、日本から駆けつけたコーチでもあるお父さん、優氏が練習日からしっかりとチェック、全米女子オープンに引き続き“二人三脚”で戦いました。
それでもなかなか成果が出ずに、3日目までは苦しい戦いを強いられ、38位と順位を落としました。そして迎えた最終日、前半は6番から3連続バーディを奪う快進撃。後半もパー5できっちりとスコアを伸ばすなど、それまで攻略できなかった4つのパー5のすべてでバーディ。さらに、一番難しい17番パー4で、2.5メートルを見事に沈めてバーディを奪うと、ロープの外で見守るお父さんから「藍、最高!」と思わずかけ声が上がりました。
最終18番、セカンドをグリーンサイドのバンカーに入れたものの、これを3メートルにつけ、そして最後の一転がりでカップインしてパーセーブ、有終の美を飾りました。
「最終日にスコアを伸ばしたのは自信になります。パー5の攻略が目標だったので良かったです。ピンまでの距離感がようやく合ってきたと思ったら試合が終わっていました(笑)。でも、去年よりどのメジャーも良い精神状態だったので、徐々に成長していると思います」
と最終日にようやく本物の笑顔が見られました。
そんな藍ちゃんに、苦しむ姿を近くで見てきたお母さんは本当に嬉しそうでした。
「今週はホテルではなく家を借りているので、そのこと自体がリラックスできます」
と言っていた藍ちゃん。レンタルハウスでお母さんの手料理に舌鼓を打ち、親子で過ごした時間は、アメリカで一人戦う藍ちゃんにとって有意義だったに違いありません。
「今日は良いゴルフを見せてもらった」
と最終日は大満足のお父さん。そのお父さんが一番驚いたのは、藍ちゃんの“英語力”だそうです。パッティンググリーンで練習をしている藍ちゃんには多くの選手から声が掛かります。その度に楽しそうに英語で会話する藍ちゃんの姿に娘の大きな成長を感じたといいます。
でも親子の戦いは終わっていません。試合を終えた藍ちゃんは再びお父さんと向かったのは練習場です。日本とアメリカに離れている二人には、一緒にいる時間は大切なもの、その時間を惜しむように、さらに親子の調整は続きました。
これで藍ちゃんの欧州ツアーも終わり、明日は自宅のあるカリフォルニア州に向けて再びアメリカへ渡ります。残りの米ツアーで“お父さんとの練習の成果”が、きっと表れることでしょう。


