今週の藍ちゃん<日本女子オープンより>
2006-10-02

悔しさの中にも戦い抜いた充実感
取材・文/武川玲子
残念! 藍ちゃんにとってメジャーの連覇、そして出場試合連続優勝と大きな記録への挑戦となった日本女子オープンだったのですが・・・。惜しくも特別招待選手の張晶(チャン・チョン)に敗れてしまいました。
「滅多にこういうチャンスはないので」
と、優勝に意欲を燃やしていた藍ちゃん。初日、2日目と出遅れたものの、3日目は67と大きくスコアを伸ばして、独走する張晶と3打差に浮上、最終日・最終組への戦いまで迫ったのはさすがです。
藍ちゃんは、先月帰国後2戦2勝で、肉体的にも精神的にも疲れがあったのでしょう。先週は大腸炎で点滴を打ちながらも見事に優勝、その後はさすがにダウンをしてしまいました。でも、そんなことは一言も言い訳せずに、再び戦いに戻った藍ちゃんは、最後まで立派に戦い抜きました。
韓国出身の張は、米ツアーで7年戦う藍ちゃんの先輩。昨年は“全英女子オープン”で初勝利を挙げたメジャーチャンピオンです。
今季の成績は、藍ちゃんが現在賞金ランク21位なのに対して、張晶は8位。そしてツアーでも屈指の「パットの名手」でもあります。
最終日も藍ちゃんの目の前で見事なパットを次々に沈めました。
「パットの差でした。どこがうまいかというと、入れるべきところできっちりと入れてくる。それが賞金ランク21位と8位の差です。でもこれで新しい課題も見つけることができた。この差は必ず縮めて行きたい」
と、悔しさの中にも戦い抜いた充実感のある笑顔をみせてくれました。
張晶の英語読みはジョン・ジャン、藍ちゃんは親しみを込めて“JJ”と愛称で呼んでいます。同じアジアの出身だからでしょうか、藍ちゃんとは米ツアーでは仲良しの一人です。今年の藍ちゃん“21歳のお誕生日”に、JJはピアスのプレゼントをくれました。
「せっかく日本まで戦いに来てくれたのだから、JJにもぜひ楽しんでもらいたい」
と優しい心遣いを見せる藍ちゃん、すっかり米ツアーでの一員となった姿がそこにありました。
さて、これから藍ちゃんはしばらく日本での参戦が続きます。1試合ずつ必ず何かを掴んでいく藍ちゃん、まだまだ日本のファンには、その成長ぶりを見せてくれそうですよ。


