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今週の藍ちゃん<全米女子オープンより>

2007-07-02


最終日にスコアを伸ばせたのはメンタル面での成長のおかげ

取材・文/武川玲子

 今年で3度目の出場となった全米女子オープン、この大会は藍ちゃんにとって最も憧れている試合です。いつか全米女子オープンに勝つことを夢見て、藍ちゃんは米ツアーで戦っています。
 今年の舞台となったのはノースカロライナ州のパインニードルス・ロッジ&GC。このコースは、距離がありグリーンのアンジュレーションがきつく、その上グリーン周りに傾斜があり、とても難しいコースです。今年はこれまでと違って、前週にコーチのお父さんが渡米し、調整を済ませてから大会に臨みました。

 ところが、試合が始まってもお父さんと調整したドライバーのタイミングが今ひとつ合いません。持ち前のティショットの安定性を欠き、なかなかアンダーパーが出ない苦しい戦いが続きました。また、毎日雷雨に見舞われ、決勝ラウンドも早朝からのプレーと長丁場。体力も精神力も問われる試合となりました。
 今大会、藍ちゃんは“毎日イーブン”という目標を掲げました。初日、2日目は73で通算4オーバー。そして第3ラウンドも72と、なかなか目標には届かなかったのですが、最終日にようやく藍ちゃんの力が爆発。4バーディ・2ボギーで69の2アンダーとスコアを伸ばし、通算3オーバーで10位タイに食い込みました。
「去年は、最終日の36ホールに息切れして精神状態が持たなかった。今回はそれをすごく意識して、自分の精神力をセーブできるようコントロールしながら4日間プレーできました。そういう意味では去年より成長できたと思います」
 そして技術面では、米ツアーで戦ったこの1年で増えたアプローチのバリエーションが大きな武器の1つとなりました。
「去年より速いグリーンに対して、短い距離でもスピンをかけられるアプローチが1つできるようになった。それ1つだけでも全然違います」
 飛ばし屋が有利と言われたコースで、藍ちゃんは自分のスタイルを守り、アプローチとパッティングでカバー。それに加えてメンタル面での成長を最後に発揮できたことが、好成績に繋がりました。
「すぐにプラス20ヤード飛ばすことはできないので、アイアンの精度を上げたり、今自分にできることをやっていかなければ。メジャーは厳しいセッティングなので、普段の試合よりも自分が有利だと思います」
 藍ちゃんにはメジャーがまた1歩、近い存在になったようです。全英女子オープンはもうすぐ、今年最後のメジャーではさらに期待ができそうです。

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