今週の藍ちゃん<ナビスターLPGAクラシックより>
2007-10-01

今季5度目の予選落ち。でも何かをつかめた予感が……
取材・文/武川玲子
4週ぶりの試合復帰でナビスターLPGAクラシックに出場した藍ちゃん。ショットはなかなか思ったように回復せずに、今季5度目の予選落ちをしてしまいました。藍ちゃんにとって試練はまだまだ続いているようです。
3週間のオフは、ゴルフから少し離れてみるという気分転換を図りました。いつも元気な藍ちゃんですが、きっとその間には多くのことを考えたに違いありません。
その後、沖縄からコーチで父の優氏が渡米、この夏に正式に契約したメンタルコーチのピア・ニールソンとアリゾナ州で合流してショットの調整に取り組みました。それでも藍ちゃんの最大の武器である“ドライバーの安定性”を取り戻すことができません。思うようにいかない練習場では悔し涙を流していました。
「子どものころからずっとゴルフをしてきて、どうやってクラブを振るのかを考えたことなどなかった」
という藍ちゃんにとって、まさに人生初の壁です。
藍ちゃんは、今回の不調の原因はすべてメンタルだと言います。今季は、昨年を上回る成績を挙げながらも、最大の目標である初優勝にはまだ届いていません。米メディアからも「日本のファンからの期待でプレッシャーがあるのでは?」とよく聞かれていた藍ちゃんですが、その度に「プレッシャーはありません」ときっぱりと答えていました。
一番勝ちたいと思っているのは藍ちゃんです。きっと知らない間にメンタルに影響を及ぼしていたのかもしれません。
思えば、高校生でツアー初優勝を飾ってからずっと走り続けて来た藍ちゃんです。父の優氏も「長いゴルフ人生を考えるとこれもきっといい経験になる」と語っていました。
今週は予選落ちをしてしまったけれど、実は2日目の最後のティショットはすばらしい1打でした。この1打で藍ちゃんに大きな笑顔が戻り、“失っていた何か”がつかめたかもしれません。
週末はしっかりコースに残って練習に励んだ藍ちゃん、今は焦らずに静かに見守っていたいと思います。


