アジア・ジャパン沖縄オープン(12月15〜18日 沖縄県・那覇GC 6801ヤード パー71)
2005-12-22
“アウエー”の高山忠洋がプレーオフを制す!
「なにくそー!」
高山忠洋が熱くなった。通算72ホール目、最終18番ホールでバーディパットを外した瞬間、沖縄出身の宮里聖志とのプレーオフが決まったことで、心ない一部の地元ギャラリーから拍手が起きたのだ。
「あれで闘志に火がつきました!」(高山)
プレーオフ2ホール目、左奥5メートルから打ったバーディパットは、無意識のうちに出たという豪快なガッツポーズとともにど真ん中から決めた。3月の東建ホームメイトカップに続き今大会と、高山が2005年の最初と最後を締めた。
宮里藍が日本人女子選手として初めて男子ツアーに参戦したことに注目が集まった今大会。しかし、いくら女子プロゴルフ界のトップとはいえ、やはり男子のセッティングは厳しく、レベルが高すぎた。通算16オーバー(120位)の最下位で予選落ちした。\n 宮里藍が去った決勝ラウンドは、男子たちのガチンコ勝負。首位が毎日入れ変わる大混戦の中、優勝を飾ったのは宮里藍の兄、聖志とのプレーオフを制した高山だった。
極寒の本土とは異なり、12月でも半袖でプレーができるはずの沖縄だが、今年は冷え込み、さらに沖縄特有の強風が吹き荒れ、選手たちを苦しめた。
それでも最終日、首位の平塚哲二と3打差の5位でスタートした高山は、粘り強くプレーを続けた。今年、初出場した全英オープン(23位)で学んだ術で、硬いフェアウエーやグリーン、そして海風と向き合った。
2番ホールで2オン2パットのバーディを奪うと、6番、10番ホールでもバーディ、持ち前のビッグドライブを生かして、すべてのパー5でバーディを奪ってスコアを伸ばしていった。
平塚ら上位陣が崩れ、宮里聖志とのプレーオフに突入した。1ホール目ではグリーン左奥のラフに外すピンチも、“左足上がりのラフから普通に打ったら引っかかるから、手を吊るようにアップライト気味に構えればラインが出せるかな?”と、ひらめきでピンチをクリアした。\n 2ホール目、「どれくらいのバーディパットが残ったのか分からなかった」というほど、高山は本能だけで戦っていた。それでも、ヘッドがスムーズに動くように強風が止んでからストロークした。冷静だった。そしてタイガー・ウッズばりのガッツポーズと、体が勝手に反応していた。\n 今大会はアジアンツアーとの共同開催のため、優勝者はメンバー登録さえすればアジアンツアーに参加できる。アジアといっても欧州ツアーとの共同開催の試合もあり、腕を試すには十分な環境が整っている。\n「そうなんですか。まだ決めていませんが、いろいろなところでプレーしたいですね」
と、海外志向の高山。
まずは、来年1月に開催される米ツアーのソニーオープンインハワイでアジアナンバーワンのプレーを披露する。


