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武藤俊憲が7打差を大逆転してツアー初優勝!<マンシングウェアオープンKSBカップ>

2006-05-22


日本男子ツアー・マンシングウェアオープンKSBカップ<5月15〜21日・岡山県・東児が丘マリンヒルズGC  7051ヤード パー72>

取材・文/吉永達生
写真/中野義昌

 ツアー優勝はもちろん、一度もシード権を手にしたことのない無名の武藤俊憲(28歳)が、最終日に64をマークして7打差を大逆転、ツアー初優勝を飾った。
 最終日、午前中の主役はツアー2勝目を目指した宮里聖志だった。2位グループと3打差の単独首位でスタートし、2つのバーディを奪ってリードを広げ、独走態勢を築いていった。
 しかし、9番ホールのティショットを右に曲げて、この日、初のボギー。2勝目へのプレッシャーから徐々にショットが乱れはじめた。
 後半に入ってもショットの乱れは回復せず、14番のティショットを左に曲げる。15番でバーディを奪って首位を守ったものの、16番、17番の連続ダブルボギーでスコアを一気に落とした。
 そんな中、急浮上して主役の座を奪ったのが武藤だった。

「優勝なんて意識していませんでした。18番のバーディで首位の(宮里)聖志さんに並んでも、残りの2つのパー5で聖志さんがバーディを取ってくるものと思っていましたから。“まさか!”という感じです」(武藤)
 宮里がスコアを落とし、さらに溝口英二、片山晋呉、小山内護らが、必死に通算14アンダーでホールアウトした武藤のスコアを追いかけたが、届かなかった。武藤にツアー初優勝が舞い込んだ。
 武藤の大逆転劇は1番のチップインバーディから始まった。グリーン奥のバンカーから10メートルをねじ込み、さらに2番で連続バーディを奪うと、
「スコアが出たら止まらないタイプ」
 と自身がいうように、5番、6番でも連続バーディを奪い、一気に加速した。
 後半に入っても、「ゴルフをする前に基礎体力づくりを」という父親の意向で始めたサッカーによって鍛えられた強靭な体を生かして飛ばした。
 15番(539ヤード、パー5)では残り250ヤードから5W、そして18番(596ヤード、パー5)では残り286ヤードから3Wでしっかり2オンしてバーディ! そのほか13番と16番、合計で8つのバーディを奪った。
 武藤は、前週の日本プロゴルフ選手権を制した近藤智弘や星野英正、矢野東と同い年だが、エリートとは無縁の研修生上がり。高校卒業後、球をひたすら打つことで腕を磨いた。
「もう1勝する!」
 雑草男の武藤が大暴れする。\n 一方敗れた宮里は、
「とても悔しいです。16番は攻めにいって思い切り振ってしまった。もうちょっと冷静に軽く振って流れるようにラウンドすればよかった。でも、優勝争いの回数も増えてきたし、来週また頑張ります」
 と、リベンジを誓った。

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