谷原秀人が王者・片山に5打差をつけ完全優勝!<JCBクラシック仙台>
2006-06-05

日本男子ツアー・JCBクラシック仙台<6月1〜4日・宮城県・表蔵王国際GC 6628ヤード パー71>
取材・文/稲垣典子
写真/佐々木 啓
大学時代(東北福祉大)を過ごした杜の都・仙台。その思い出の地で優勝を決めた瞬間、谷原秀人は拳をギュッと握り締めた。2年連続賞金王、片山晋呉との一騎打ちで5打差をつける、ぶっちぎりの“完全優勝”だ。
04年アジア・ジャパン沖縄オープンの優勝以来、2年ぶりのツアー通算3勝目は、
「やっとボクの時代が来ましたね(笑)」
と、言い切るほど自信に満ちた内容だった。
3日目に8バーディ、ノーボギーの自身ベストタイの63をマークし、通算14アンダーの単独首位でスタートした谷原。1番(422ヤード・パー4)で、2打差スタートの片山がグリーンエッジから直接カップインし、その差は1打に縮まった。
並の選手ならプレッシャーを感じてしまう場面だが、谷原は、
「今日も面白くなるな」
と思ったという。プレッシャーどころか、追いつ追われつというゲーム展開を楽しむかのような余裕。そして、続く2番(387ヤード・パー4)では、セカンドショットをピン横6メートルに乗せて、片山より先にバーディを奪った。追う片山も負けじと3メートルのバーディパットを決めるが、3番(328ヤード・パー4)でバンカーショットを寄せきれず、痛恨のボギー。
「今日はボクに流れがある」
その思いは、3番、4番(546ヤード・パー5)で短いバーディパットを外しても変わらなかった。
「短いパットを外してしまうことはよくあることだし、今日は自分のゴルフだけをすればいい」
谷原の自信は、練習やトレーニングで培われたものだ。毎週月曜日は、東京で筋力トレーニングを2時間、欠かさずに行なっている。そして、何よりも谷原を大きく成長させたのが05年に挑戦した米ツアーでの経験だ。
「世界のトップを見て、レベルアップしなきゃいけないなと痛感しました。アプローチやパッティングは練習やトレーニングを重ねることで上達してきたと思うし、アイアンの距離感には自信があります」
起伏が激しく、距離感がつかみにくい表蔵王国際GCを制するにふさわしい技術が身についていたのだ。\n 過去2回の優勝は、いずれも逆転優勝。さらに7回も経験した最終日最終組という状況下で、1度も優勝したことがなかったが
「今回の優勝で、また一つ勝ち方のバリエーションを増やすことができました」
王者・片山を脅かす存在に成長した谷原。今後の活躍から目が離せそうにない。
※写真は、テレビ中継ゲストのトリノ五輪女子フィギュアスケート金メダリストの荒川静香選手から、優勝カップを受け取る谷原秀人。



