プレイヤーズ UP TO DATE:片山晋呉<JCBクラシック仙台より>
2006-06-05

右ヒザ痛に耐えながらも、生涯獲得賞金10億円達成
取材・文/稲垣典子
写真/佐々木 啓
3日目に5バーディ、ボギーなしの安定したプレーで通算12アンダーとし、最終日はトップの谷原秀人と2打差という好位置からのスタートをした片山晋呉。
3日目終了時点では、谷原秀人との激しいマッチレースに対して
「やっていてすごく楽しかった。3位以下との差を考えれば、見ている人にもほかのプロにも刺激になったんじゃないですか」
と語り、自身の戦いに胸を張っていた。
確かに3日目のゴルフは、ラフに入れてもバンカーに落としても、アプローチをピンに絡めてボギーは打たない、微妙な距離のバーディパットも次々と決める片山らしいゴルフだった。
そして最終日。昨日の勢いがそのまま続いているかのようなスタートダッシュを見せる。1番(422ヤード・パー4)で、グリーンエッジからのアプローチが直接カップインし、トップの谷原とは1打差。しかし、その直後の2番のセカンド地点へ向かう途中で、アクシデントは起きていた。周りから見ても、片山の歩き方が何かおかしい。
「水曜日の夜(31日)に仙台入りしたときから、右ヒザに違和感を感じていました。今まで? 痛くなった経験は、ありませんでした。棄権だけは避けたかったので、完走できてよかったです」
いい訳になるからと多くは語らなかったが、右ヒザの痛みは、片山自身が楽しみにしている全米オープン(6月15〜18日・ニューヨーク州ウイングドフットGC)の出場を躊躇させるほどの激痛だった。
「帰って休養をしてから、出場するかどうか決めたいと思います。木曜日くらいまで考えたい」
今年は6戦して優勝こそ1回だが、2位が1回、3位と4位が2回ずつと、好調をキープしているだけに、全米オープンでの活躍に期待がかかっている。さらにJCBクラシック仙台を制した谷原も
「最近の若手は、みんな“打倒晋呉さん”を目指している。じゃないと楽しくないからね。晋呉さんとの戦いはやっぱり燃えますね」
と語っているように、20代の選手にとって片山の存在は目標であり、超えなくてはいけない“山”。その大きな存在が負傷となれば、男子プロゴルフ界の士気がさらに下がってしまうことが懸念される。
今回の大会で優勝を逃したものの、生涯獲得賞金総額10億円超えを史上最年少で更新。これからも日本男子プロゴルフ界を牽引する存在として、早期克服を目指してほしい。





