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ジェフ・オギルビー(豪)がフィル・ミケルソンに逆転勝利!<全米オープン>

2006-06-19

USPGAツアー・全米オープン<6月15〜18日 米国ニューヨーク州・ウイングドフットGC 7264ヤード パー70>

取材・文/武川玲子

 フィル・ミケルソンがまさかの逆転負けを喫した。狭いフェアウエーと長いラフで苦しみ、アンダーパーが一人もいないという史上最高のタフな戦いを制したのは、2バーディ、4ボギーの72、通算5オーバーで先にホールアウトした豪州出身のジェフ・オギルビー(29才)だった。\n メジャー3連覇を狙うミケルソン。最終日は首位タイでスタートし、1打リードの4オーバーで最終18番ホールを迎えたが、まさかの悪夢が待っていた。\n 今日は一日中フェアウエーを捕らえることができず苦戦をしていたミケルソン。18番パー4もドライバーを手にしたが、ティショットは大きく左に曲がってラフへ。残り210ヤードからグリーンを狙ったが、前の木に当たってしまい、わずかに25ヤードしか飛ばないミスショット。ここから再度グリーンを狙ったが、今度はグリーン左のバンカーに捕まり目玉になるという最悪の状況に。第4打もグリーンを捕らえられずにラフまで転がった。この第5打を直接カップインさせればプレーオフへと持ち込める。しかし、無情にもミケルソ\ンの打ったアプローチはカップを通り過ぎて万事休す。2メートルのパットを沈めてダブルボギー、まさかの自滅で逆転負けとなった。

「なんて馬鹿なプレーだったんだ・・・。信じられない、子供のころからずっとこの試合に勝つことを夢見てきたのに。最後の最後にダブルボギー、自分のやったことが信じられない」
 と、一時は手中にしかけた勝利を自ら逃し愕然とする。
 ミケルソンのメジャーに懸ける意気込みは並々ならぬものがあった。大会前に10日間もコースを訪れ、そのすべてを熟知。狭いフェアウエーを捕らえるために43インチと短いドライバーを作り、長いラフのために64度のサンドウェッジも特注した。しかし、そのドライバーも最終日にフェアウエーを捕らえたのはたったの2回だけだった。\n「この試合で勝つために何日もここで練習を積んできた。この傷から立ち直るにはしばらく掛かりそうだ。でも次の全英を目指す」(ミケルソン)\n 一方、最後の4ホールを確実にパーとし優勝を手に入れたオギルビー。17番ではグリーン左のラフからチップインを決めてパーセーブ。最終18番はフェアウエーに打ちながらもディボット跡に、そしてセカンドはわずかに足らずグリーン下まで転がった。しかしこのアプローチをピン1.5メートルにつけ、パーパットを見事に沈めた。
「あのパットを入れれば単独2位、もしかするとプレーオフの可能性もあると思った。でも、まさか優勝できるなんて、まだ信じられない。今朝のW杯でオーストラリアが負けたから、僕の優勝で少しは母国が喜んでくれるかもしれない」\n と、81年のデビッド・グラハム以来、25年ぶりに全米オープン優勝をオーストラリアへ持ち帰った。
 しかし、今週もっとも大きな話題となったのはタイガー・ウッズだ。マスターズ以降9週間のオフ、その間に最愛の父を亡くし、30日間はクラブに触れなかったというウッズ。
「勝つ準備はできている」
 と堂々の復帰だったが、わずかなショットの乱れにもウイングドフットは容赦なかった。最後までグリーン上ではスピードが合わず76・76と12オーバー、ウッズはプロ入り以来初のメジャー予選落ちとなった。\n「残念ながらまだゴルフができる状態ではなかった。これから練習するのみ。そして全英では必ず勝ちたい」
 と、ミケルソン同様、来月の全英オープンでの復活を目指す。\n また、日本勢では唯一予選通過となった今田竜二が、3日目69、最終日も71と素晴らしいスコアで通算9オーバー、12位タイで終了し、来年の出場権を得ている。

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