タイガー・ウッズ、亡き父に捧げる優勝!<全英オープン>
2006-07-24

USPGAツアー、ヨーロピアンツアー・全英オープン<7月20〜23日 英国・ロイヤルリバプールGC 7258ヤード パー72>
取材・文/武川玲子
写真/鈴木 祥
タイガー・ウッズが父の死を乗り越え、涙の優勝を飾った。
ウッズは2位に1打差の首位で最終日を迎え、1イーグル・4バーディ・1ボギーの67とスコアを伸ばし通算18アンダー。2位のクリス・ディマルコに2打差を付けて逃げ切り、今季3勝目、通算49勝目、メジャー通算11勝を挙げた。
最終18番グリーン、ウイニングパットとなるパーパットをタップインさせたウッズは、両手の拳を天高く振り上げた。 そしてキャディのスティービーに抱きつきしばし号泣。
亡き父に捧げる優勝だった。
「父がこのウイニングパットをもう見ることができないなんて。今ここに父がいないのは残念でならない……」
優勝カップのクラレット・ジャグを抱えたウッズは、表彰式でも涙した。
5月に最愛の父・アール氏を亡くしたウッズは9週間のオフを取り、準備万端で臨んだ全米オープンでは予選落ち、しかし見事に復活を果たした。
今大会、ウッズが72ホールを通じてドライバーを使用したのはたったの1度だけ。ロングアイアンを多用し、バンカーを避け、そしてグリーン上ではパッティングが冴え渡った。
最終日前半は、同組のセルジオ・ガルシアが序盤でスコアを落とし、アーニー・エルスもスコアを伸ばせない中、5番パー5でイーグルを決めて2位に3打差をつけ独走態勢に。しかし、インに入って前を行くクリス・ディマルコがスコアを伸ばし、一時は一打差に迫られた。それでもウッズは強かった。14番から3連続バーディを奪い一気に3打差、最終18番を2打差で迎えほぼ勝利を手中に納めた。
「最後のホールは少し余裕があって、そうしたら父のことを思い出し感情が高ぶった。あんなに涙が出たのは初めてだ。もう一度父に優勝を見せたかった。マスターズは、父が見られる最後のメジャーだと分かっていたから、勝てなかったことにとても落ち込んだ。そしてついにこの勝利を掴んだ。でももう父はここにいない・・・」
強いタイガー・ウッズが戻ってきた。
3週間後には今季最後のメジャー、全米プロ選手権が待っている。昨年のヒザの故障から復活して3位に入ったアーニー・エルス、最終日は崩れて5位タイに終わったセルジオ・ガルシア、そして、「すぐに次のメジャーの準備に取りかかる」と22位に終わったフィル・ミケルソン、すでに次なるメジャーへの戦いは始まっている。


