プレイヤーズ UP TO DATE:星野英正<セガサミーカップより>
2006-07-24

“ジンクス”は破れなかったが、2勝目への好感触をつかんだ
取材・文/稲垣典子
写真/鈴木健夫
“自分のプレーができれば勝てる”と、星野英正が自信を持って臨んだ最終日。スコアを3打伸ばしたものの、通算8アンダーで葉に4打差の完敗。
実は同期の矢野東と一緒の組み合わせになると、
「なぜか互いに崩れる」(星野)
という嫌なジンクスがある。いちばん新しい記憶では、同期の近藤智弘がツアー初優勝をあげた5月の日本プロ。7位タイでスタートしながら、星野は76、矢野は78と、ともに大崩れしてしまった。
「一緒に回って、お互い良かったためしがない。2人ともパットが入らず、ショットも曲がるわで……。それでいつも18番で、『俺ら何やってんだろうな』って語ることが多い」
今回はカップを手にすることだけをイメージしていたのだが、チャンピオンの葉偉志がウイニングパットを決めたそのかたわらで、矢野と軽く握手を交わし、
「俺たち、ダメだな」
またしてもジンクスを打ち破ることができなかった。
とはいえ、今季は昨年までと違い“とにかく勝ちたい”という思いが強いという。それまでは、どちらかというと“稼ぎたい”という気持ちが先に来ていた。そのせいで優勝争いになる上がり3ホールで、ついつい計算してしまっていたのだという。
「この1打で、何万円差になるんだろう、って。とりあえず安全に上位に入って、これだけ稼いだら、あの時計が買えるとか、あの服が買えるとか……」。
しかし、今年に入ってそれが一切消えた。
「もう何も要らないから、ただひたすら“名誉”だけが欲しいと思うようになった」
今回は葉の独走という結果に終わったが
「葉さんは出来すぎ。俺のフィーリングまで持って行かれたけど、4日間ここまでしっかり出来たゴルフは最近そうない。勝つ準備は万全に整った。あとは微調整をして、そのうち運を掴む」
星野のツアー2勝目はそう遠くない予感がする。


