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ウッズ、強し!  2位に5打差の圧勝<全米プロゴルフ選手権>

2006-08-21

USPGAツアー・全米プロゴルフ選手権<8月17〜20日 米国イリノイ州・メダイナCC 7561ヤード パー72>

取材・文/武川玲子
 
 ルーク・ドナルドと首位タイでスタートしたタイガー・ウッズが、最終日を5バーディ・1ボギーの68とスコアを伸ばし、通算18アンダーで2位以下に5打差をつけての圧勝。惜しくもメジャー記録の20アンダーには届かなかったが、これでメジャー12勝、ツアー通算51勝とした。
 ウッズが“マジカルデー”と呼ぶほど、パットが冴え渡った最終日。出だしの1番で、3.5メートルを沈めバーディを奪うと、ここからまったくつけ入る隙を与えなかった。
「今日はグリーンにさえ乗せればどこからでも入る気がした」
 というウッズのパッティング。そしてショットは、5ウッドを駆使してフェアウエーを確実に捕らえていく。

 5番パー5で2オンさせてバーディを奪うと勢いに乗り、続く6番では、12メートルを沈めるミラクルパットで連続バーディ。ウッズのパターは天高く挙がった。8番パー3でも、再び12メートルを左カップぎりぎりから沈めてバーディ、これで4打差と独走状態。もう誰もウッズを止められない。
 余裕のサンデーバックナインを迎え、11番でバーディを奪ってからは、正確なショットでフェアウエーを捕らえ、グリーンに乗せてパーをセーブ。17番パー3をボギーとするものの、最終18番は18メートルに2オン、これを30センチに寄せて、最後はタップイン。お決まりのガッツポーズを見せるとキャディのスティービーと抱き合った。
 ウッズが目指すのは、子供のころから壁に貼って目標としてきたジャック・ニクラウスの“メジャー18勝”。ニクラウスがメジャー12勝を挙げたのは33歳6カ月22日。ウッズはそれより3年早い“30歳7カ月20日”で12勝に到達し、歴代記録ではウオルター・ヘーゲンの11勝を抜いて単独2位に浮上した。
 そして全英オープンから出場試合3連勝、“いよいよ2000年の再来か”と、ウッズの復活は本物だ。
「今のボクはあのころよりも7年の経験がある。自分のゲームをさらに理解できるようになったし、あれからボクはたくさんのことを学んだ。今はものすごく良い調子だと感じている」(ウッズ)
 父の死を乗り越え、さらに強くなったウッズの快進撃は止まりそうにない。
 一方日本勢は、谷原秀人が予選通過を果たし、最終日は、
「今日はピンしか見ないでとことん攻めてやろうと思った」
 と7バーディ・5ボギーの70。目標の60台には届かなかったが、通算4オーバーの55位タイでフィニッシュ。今週は、現地入りしてから目が充血する“結膜炎”にかかるという不運に見舞われたが、
「去年のPGAツアーをプレーしていたころよりもコースマネジメントが少しは良くなった。4日間やれて少しは自信にもなった」
 という谷原が、今季目指すのは日本の賞金王。
「マイペースでコツコツとやっていけば大丈夫」
 と最後に大きな笑顔。いつか再び米ツアーで戦う夢に向けて、また一歩前進したようだ。

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