Y・E・ヤンが逆転でツアー通算4勝目!<サントリーオープン>
2006-09-11

日本男子ツアー・サントリーオープン<9月7日〜10日・千葉県・総武CC総武C 7143ヤード パー70>
取材・文/井上兼行
写真/鈴木 祥
最終日スタート前の練習場。宮里優作に妹の藍との同週優勝の期待がかかり、早朝から多くのギャラリーが詰め掛けた。その中で、ギャラリーに目もくれず、一人黙々と練習をしていたのは、首位の宮里に3打差の4位スタートだったY・E・ヤンだった。
「3打差を逆転するのには、自分の力だけではできないかもしれない。でも、5、6アンダーでプレーすれば、チャンスがくると思っていました。だから、スタート前から自分がいいプレーをすることだけを考えていたんです」
前半を3バーディ、1ボギーで2つスコアを伸ばして折り返したとき、スコアボードを見ると、宮里はスコアを落とし、ヤンは谷口徹らと9アンダーで首位タイにいた。
「スコアボードはずっと見ていました。常に自分がどの位置にいるのかを確認して『次のプレーは安全に』、『次のプレーは勝負!』と、攻め方を変えてプレーしたんです」
バック9に入ると、11、12番で連続バーディ、14、16番ではそれぞれ5メートル、17番で6メートルのバーディパットを沈め、終わってみれば2位に6打差をつける大逆転優勝。昨年のコカ・コーラ東海クラシック以来となる、ツアー4勝目を手にした。
「今日の63は、自分でもビックリです。風向きが昨日と逆で強かったけど、自分にとっては“助けの風”になったかなぁ。優作にきょうだい同時優勝がかかっていることは知っていました。でも、私もトーナメントに出場する限りは優勝だけを目指しています。優作には大きなプレッシャーがあったのでしょう」
2004年から日本ツアーに本格参戦。同年に2勝を挙げて、名前が知れ渡った。今シーズンも、これまでトップ5入り3回と成績を残していた。
「日本と韓国は、年間15往復くらいしています。韓国にいるときはリラックスして、ツアーに来たら集中。韓国では、男子より女子が強いから頑張らないといけないんです。だから、今回の優勝は本当にうれしい」
今年34歳。以前から米ツアー志望が強いが、今年は早々に来シーズンの出場権を獲得するためのクオリファイングスクールの受験を申請。目標に向け、大きな自信となる勝利になったはずだ。


