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小山内護が7年ぶりの復活優勝!<アコムインターナショナル>

2006-09-25


日本男子ツアー・アコムインターナショナル<9月21日〜24日・茨城県・石岡GC 7066ヤード パー71>

取材・文/井上兼行
写真/中野義昌

 最終日、2位に2打差のトップスタートも、小山内護には余裕はなかった。
「スタート前から、18番のグリーン上で優勝カップを掲げているイメージは全然わきませんでした」
 優勝すれば、1999年の日本プロゴルフマッチプレー選手権以来となる7年ぶりのツアー3勝目。しかし、この間“パットの病気”に苦しんでいた。
「マッチプレー優勝後、5年くらいパットに悩み続けたんです。距離感は合わない、フェースには当たらない……。本当にしびれてしまって手が動かない。パターのソールで打ってしまって、5センチくらいしか進まなかったこともある。もう、空振りのようなものですよ」
 師匠のジャンボ尾崎にも相談したが、
「パットが悪いというのは指摘されたけど、こればっかりは自分で出口を見つけないといけないもの。人がどうこうできるものではないからね。だから、昔のいいときに戻りたいではなく、新しいものを見つけようと練習しました」

 ここ1年半は中尺パターを使って、まずフィーリングをつかもうとした。その出口が見えてきたのが最近。そこで、前週のANAオープンで久しぶりに短尺パターに戻すと感触がよかった。となれば持ち味の“イケイケゴルフ”となる。
「4日間をとおして、パットが火を噴いたね。長かったり難しいのがよく入りました。(最終日は、)一時逆転されて2打差をつけられたけど、もうピンしか狙わなかった。絶対最後まであきらめない。これが今日学んだこと!」
 18番では、決めなくては負けとなる4メートルのバーディパットをカップ真ん中から決めて拳を何度も振った。手嶋多一とのプレーオフも「アドレナリンが放出した」と300ヤードドライブ。小山内の代名詞である飛距離を存分に生かしてパーを奪取、7年ぶりの優勝を決めた。
「苦しい時期は『もうゴルフをやめようか』とこぼしたこともありました。でも、自分で立ち直ってここまでこられた。結婚、そして子どもが生まれてからの初の優勝は、本当にうれしいです」(妻の礼子さん)
「兄の戦い方にすごく刺激を受けました。私はまだまだですが、たくさんのギャラリーがいる18番を私も歩きたいです」(妹で今年プロ入りした優代)
「これで本当に吹っ切れた。壁を越えられたと思う。だから、秋のビッグな大会はガンガンいきますよ!」
 ここ数年は、賞金シードを維持するのに精いっぱいだったという小山内だが、今回の優勝で本来の長打力を生かしたイケイケゴルフが復活。先週の近藤智弘に続き、シーズン終盤を楽しませてくれそうな選手がまた名乗りを挙げた。

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