インドのジーブ・ミルカ・シンが国内2連勝!<ゴルフ日本シリーズJTカップ>
2006-12-04

日本男子ツアー・ゴルフ日本シリーズJTカップ<11月30日〜12月3日・東京都・東京よみうりCC 7016ヤード パー70>
取材・文/吉永達生
写真/佐々木 啓
欧州ツアーのチャンピオンは強かった。インド出身のシーブ・ミルカ・シンが、日本男子ツアー最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップを制し、前週のカシオワールドオープンに続いて2週連続優勝を飾った。
最終日、2位と4打差の首位でスタートしたシン。そのまま独走態勢を築いていきいところだったが、前半はショットが乱れた。
「朝は寒くて体が思うように回りませんでした。だから、ちょっとスローテンポでスイングするようにしたんです。そうしたらショットがよくなりました」(シン)
前半をパープレーでまとめ、10番でもバーディを奪って差を広げた。
しかし、
「最終18番ホールまでスコアボードを見なかった」
自分のプレーに集中していたため、後続の猛追を知らなかったシン。増田伸洋が1打差でホールアウトしていた。
それを知って崩れてしまうのがこれまでのシンだった。2004年12月のアジア・ジャパン沖縄オープンでは、今回と同じ2位と4打差でスタートしながら、自滅して宮里聖志のツアー初優勝をアシストしてしまった。“ノミの心臓”とも言われた。
それが、この試合では違っていた。
「今の自分には自信がある」
とシンは言い切る。4月にアジアンツアーのボルボチャイナオープンを制して同ツアーの賞金王になり、11月に欧州ツアーの日本シリーズのようなエリート大会、ボルボマスターズで勝利した。
そして、これまでずっと勝てなかった日本ツアーでも、前週のカシオワールドオープンで悲願の初優勝を飾ったことで、自信はさらに強固なものとなった。今のシンはライオンの心臓を持つまでになっていた。
最終18番ホール、外せばプレーオフという1.5メートルのパーパットも、ど真ん中からあっさりと決めた。
「インドに帰ったら、大変なことになるだろうね」(シン)
インド人のプロゴルファーとして初の快挙に国を挙げて盛り上がることだろう。
しかし、その前にアジアンツアーの日本シリーズである“ボルボマスターズ・オブ・アジア”がまだ残っている。
これで年間39試合。しかも、世界中を回ってのこの試合数は、まさに鉄人。
「優勝できて本当にうれしい。今年はパーフェクトな1年だった。来年も今年と同じ39試合に出る予定です。日本で最低13試合、欧州で11〜15試合、米ツアー、メジャーにも出場します。次は米ツアー、そしてメジャーで優勝したい」
今大会の優勝でワールドランキング50位以内に入ることが濃厚となり、夢のマスターズ出場も見えてきた。
アジアンツアー、欧州ツアー、日本ツアーを制したシンは、来年、最高峰の米ツアー、そしてメジャー獲りに挑む。


