プロ入り21年目の木村敏美が復活V<アコーディアゴルフレディス>
2007-03-12

日本女子ツアー・アコーディアゴルフレディス<3月9日〜11日・宮崎県・青島ゴルフ倶楽部 6378ヤード パー72>
取材・文/吉永達生
写真/中野義昌
母であり、ペットショップのオーナーであり、そしてプロ入り21年目のベテランである木村敏美が、昨年の賞金女王大山志保を圧倒して2年半ぶりの復活優勝を飾った。昨年シード権を失って引退も考えた矢先のツアー通算10回目の勝利だった。
最終日、2位タイの大山から5打リードしてスタートした木村。通常、プロ同士の5ストロークはセーフティリードといえる。
しかし、最終日は強風が吹き荒れ、しかも、舞台の青島GCは硬く速くうねったグリーンや、池が点在するなど数々の罠があるため、
「ここは2ホールで5打差は簡単に逆転されてしまいます。だから、ダブルボギーやトリプルボギーを打たないようにしないといけません。でも、相手がバーディを取りそうなときは、差が縮まらないようにしっかりバーディをとっていかないといけないんです」
と、語った木村。
その言葉どおり、2番(502ヤード、パー5)では果敢に2オンを狙って2パットでバーディ。大山よりも先にスコアを伸ばして差を広げた。
4番、8番でもバーディを奪って8打差まで広げ、後半は一人旅となった。
昨年はケガのためシード落ちしたものの、最終予選会をパスして今年の出場権を獲得した。
ただ、シーズンオフは子育てと今では本業となっているペットショップで大忙し。さらに“ケガのためには何もやらないことが一番いい”という医者からの忠告もあり、ここ2カ月間クラブを一切握らなかった。開幕の1週間前に暖かいタイで6ラウンドをこなしただけ。それでも2試合目で勝った。
「こんなことをいったら練習している人に申し訳ないですが、慣れですね」
小学校4年からこれまで培ってきた技やフィーリングはさびていなかった。
最終18番ホールも左奥からパターでチップインバーディを決め、ツアー通算10勝目に自ら華を添えた。
「最後は、3パットのボギーでもいいと思ってラインに乗せて打ったら入りました。自分でもビックリ。最近は若い子ばっかりに押されているけど、たまにはおばさんが勝ってもいいでしょう」(木村)
と、豪快に笑った。
表彰式には、県知事賞の宮崎のフルーツ1年分のプレゼンターとして東国原英夫宮崎県知事が列席し、
「男女ゴルフともこれからも宮崎と長いお付き合いをよろしくお願いします」
と、宮崎をアピールした。


