耐えて凌いで、宮瀬博文が復活優勝!<中日クラウンズ>
2007-04-30

日本男子ツアー・中日クラウンズ<4月26日〜29日・愛知県・名古屋GC和合C 6514ヤード パー70>
取材・文/伊藤昇市
写真/村上 航
昨年15年間守り通してきたシード権を失った宮瀬博文が、谷口徹とのプレーオフを制し、約4年ぶりに優勝。前週、03年の優勝者資格で出場したつるやオープンで2位タイに入り、“直近の大会上位5位以内”の資格で出場し、見事シード権を復活させた。
硬いグリーンに難しいピンポジション、そのうえボールコントロールを難しくさせる風が吹き荒れた今年の中日クラウンズ。多くの選手がスコアを崩す中、我慢のゴルフを貫き通した宮瀬は4日間を2アンダーでまとめ、谷口とのプレーオフに臨んだ。
その1ホール目、宮瀬のバーディトライはグリーンエッジからピンを1メートルオーバーし、
「嫌な距離を残した」(宮瀬)
その直後、谷口が1.5メートルのパーパットを外した。
「あぁ、それなら(入れにいかず)もっと寄せておくんだったと思いましたよ(笑)。でも今週はショートパットのラインが出ていた。いざ、構えに入ると自信を持って打てましたね」(宮瀬)
今の宮瀬には、目の前の1打に集中できる強みがある。シード権を喪失し、1打の重みを改めて知った。試合でプレーできる喜び、家族や周りの人への感謝の気持ち、そんな思いが込もったパットは、カップの真ん中から沈んた。
04年米ツアーに挑戦して以来、ここ3年、極度の不振に陥った宮瀬。
「一時は本当にどうなっちゃうのかなぁ、と苦しみました。たかが3年というかもしれないけど、自分にとってはものすごく長い3年でした。それを乗り越えての優勝だけに、初優勝のときよりうれしい」
この優勝で、09年までの複数年シードを手に入れた。崖っぷちから粘りのゴルフを身につけて生還した宮瀬。今後の活躍ぶりに期待したい。


