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フィル・ミケルソンが逆転優勝<プレーヤーズ選手権>

2007-05-14

USPGAツアー・プレーヤーズ選手権<5月10日〜13日・米国フロリダ州・TPCソーグラス・スタジアムC 7215ヤード パー72>

取材・文/武川玲子

 新生フィル・ミケルソンが誕生した。新しいスイングコーチ、ブッチ・ハーモンと組んで3週間、スイングをコンパクトに改造したミケルソンが、ショーン・オヘアに逆転優勝。今季2勝目、ツアー通算31勝目、第5のメジャーと呼ばれるプレーヤーズ選手権の初制覇を果たした。
 優勝を分かち合ったのはハーモンだった。二人はがっちりと肩を抱き合い優勝セレモニーへと向かった。
「もっとも興奮していること、それは、この優勝が新しい僕の始まりだということ」(ミケルソン)

 ブッチ・ハーモンといえば、タイガー・ウッズのデビュー前からコーチを務め、2000年にはウッズのスイング改造を仕上げた存在。その前はグレッグ・ノーマンとも組んでおり、ウッズ、ノーマンを世界一の座へと導いた辣腕コーチとして知られている。
 昨年の全米オープン破れて以来、すっかりスランプに陥っていたミケルソン。今季は2月にAT&Tで優勝を飾ったが、翌週のニッサンオープンでプレーオフに破れた。その時ミケルソンは、一日だけハーモン氏の門戸を叩いた。マスターズを不本意な成績で終えると4月末、ついにハーモンと本格的なスイング改造に取りかかったのだ。
 最終日、首位のショーン・オヘアを1打差で追うミケルソン。出だしの1番、2番で連続バーディを奪うとオヘアを捕らえた。前半は2人のデッドヒート、インに入って、ミケルソンが11番のバーディで2打差リード。そして、オヘアにとってまさに悪夢となった17番パー3。今年から距離も200ヤード伸び、グリーンもすべてが新しくなったこのコース。その生け贄になったのはオヘアだった。
 ティショットがグリーンをオーバーして池、ドロップエリアから打った第3打もグリーンを捕らえることができずにこのホールでなんと“7”。オヘアは優勝戦線から脱落し、最終日スコアを3つ伸ばしたミケルソンが通算11アンダーで、2位のセルヒオ・ガルシアに2打差をつけての逆転優勝となった。
「スイングはずいぶんコンパクトになった。これでティショットの安定度はずっと上がる」
 というハーモンの言葉通り、最終日にミケルソンがフェアウエーを外したのは4回。
「このままブッチと練習を続けて行けば、きっとオークモントでもすばらしい結果を出せる」(ミケルソン)
 昨年の屈辱を晴らすことができるか、ミケルソンの気持ちはすでに全米オープンに向かっている。

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