ザック・ジョンソンが今田竜二とのプレーオフを制す<AT&Tクラシック>
2007-05-21
USPGAツアー・AT&Tクラシック<5月17日〜20日・米国ジョージア州・TPCシュガーローフ 7434ヤード パー72>
取材・文/武川玲子
あと一歩! 今田竜二がプレーオフで敗れ悲願の初優勝を逃した。優勝すれば青木功、丸山茂樹に続く日本人3人目の快挙だったが、一歩及ばなかった。
「残念です。ここまで来たからには勝ちたかった」
普段は感情を出さないクールな今田が、開口一番悔しさをあらわにした。
最終日は13アンダー首位タイでスタートした今田。前半からショットが安定し、スコアを1つ伸ばすと、バックナインの10番では単独首位に躍り出た。そして、12番パー4で5メートルのバーディパットを沈めると2位とは2打差、このまま逃げ切れるかと思われた。
しかし、今田の前にマスターズ覇者のザック・ジョンソンが立ちはだかった。
2つ前を行くジョンソンは、8番から3連続バーディ、15番でもバーディを奪うとついに今田を捕らえた。最終18番パー5もバーディとし、今田に1打リードの15アンダーで先にホールアウト。
だが今田も粘った。18番の第2打をグリーン奥にこぼしたが、これをきっちり寄せてバーディ、戦いはプレーオフへともつれ込んだ。
プレーオフ1ホール目の18番。先に打った今田のティショットは、左のラフへ。対するジョンソンはフェアウエーのど真ん中にビッグドライブ。
「ライは2オンを狙うのに十分だった」
と、今田が手にしたのは3ウッド。
「ピンまで262ヤード、左手前の池を越えるには245ヤード必要だった。でもザックは必ずバーディを取ってくる。ボクは狙うしかなかった」
決断して打った今田のセカンドだっだが、わずかに届かず左の池へ。そして、ジョンソンは見事に2オン。今田はドロップして打った第4打をピン3メートルにつけたが、ジョンソンはイーグルパットをきっちりとカップに寄せてタップインバーディ。今田はパーパットを打つことなく勝負はついた。
「2オンを狙った決断はまったく後悔していない。でも池に入れてしまったことは悔いが残ります。それよりも本戦の17番で2メートルのバーディパットを決められなかったのが残念でならない」
今田は14歳でゴルフ留学のため単身渡米した異色の経歴の持ち主。子供のころから米ツアーをテレビで観て憧れ続けていたという。プロになって日本で戦うという選択肢もあったのだが、迷わず米ツアーの下部ツアーに飛び込んだ。そこで2勝を挙げてPGAツアーに昇格、今年で3年目を迎えている。
「どんな試合でも勝つというのは本当に難しいこと。だけど次に機会が来れば必ず勝つつもりです」
と悔しさをバネに次回の勝利を誓った。


