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15歳8カ月の石川遼が世界ゴルフ史上最年少優勝!<マンシングウェアオープンKSBカップ>

2007-05-21


日本男子ツアー・マンシングウェアオープンKSBカップ<5月17日〜20日・岡山県・東児が丘マリンヒルズGC 7072ヤード パー72>>

取材・文/井上兼行
写真/佐々木 啓

 会場にいた、いや日本中、世界中のゴルフファンのすべてが驚き、祝福したはずだ。石川遼(りょう)。世界のゴルフ史に、永遠にその名は刻まれるだろう。
「いつこみ上げてくるのでしょうか。プロの試合で勝ったという実感はないんです。プレー中もあまり覚えていないし、本当に『オレなのか?』っていう感じなんです」
 優勝した石川は、杉並学院高校(東京)に通う15歳8カ月。プロの試合には初出場で優勝。何もかもが驚かずにはいられない。

 初日が中止となった影響で、36ホール勝負となった最終日。3アンダーの首位と7打差の23位タイで最初の18ホール(第3ラウンド)を6時20分にスタートした石川は、3つスコアを伸ばし6アンダー、首位と7打差で第4ラウンドに臨んだ。
 上位陣が伸びない中、
「ボクのゴルフは、憧れのタイガー・ウッズのような攻めのゴルフです。スコアは気にせずにバーディをとることだけを考えていました」
 と、前半を終えて3つスコアを伸ばし9アンダー。10番でピン下7メートルの場ディパットを沈め10アンダー。13番(433ヤード、パー3)、フェアウエーからピンまで80ヤードのセカンドショットをピン30センチにつけてバーディ。11アンダーにすると単独トップに躍り出た。
 そして17番(216ヤード、パー3)。グリーン奥のバンカーからピンまで約30ヤードのセカンドショットは、ピン手前6メートルに落ちそのままカップに吸い込まれた。
「ギャラリーの皆さんが『入れ!』っていってくれたんです。ボクも客観的に見ていて本当に入るなんて思いませんでした」
 17番グリーンは、どのトーナメントでも聞いたことがないような大歓声に包まれた。この1打で12アンダーとすると、単独トップでホールアウト。後続の38人のプレー終了を待つ。1打差で18番を迎えた宮本勝昌がバーディパットを外し、宮里聖志も17番でボギーをたたくと、世界ゴルフ史に残る偉業が達成された。
「応援してくれた人、キャディの塘田隼也君、両親、家族、すべての人に感謝したいです」
 遠征のときにいつも持っていくものは? という質問に、
「ヘアワックスくらいですね」
 とニッコリ笑う姿は、いかにも今どきの高校1年生。しかし、プレーに入れば、飛ばし屋の立山光広をしばしばオーバードライブする300ヤードを飛ばし、パットでは、カップの向こう淵にぶち当てる強気。どんな場面でも攻め抜いた結果の勝利だった。
「高校生のうちに、プロのトーナメントで優勝するのが目標でした。プロ……。まだ高校1年生ですし勉強もしなくてはいけません。いろいろな道があると思うので、じっくり考えたいと思います。でも、第4ラウンドの18番でギャラリーの皆さんに迎えられたときは、本当に気持ちよかったです」
 コースを去るまで赤のウイニングジャケットを着続けた石川。171センチ、64キロのきゃしゃな体には少し大きすぎたが、だれもが認めるチャンピオンである。

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