女王・大山志保がようやく今季初勝利<ニチレイPGMレディス>
2007-06-18

日本女子ツアー・ニチレイPGMレディス<6月15日〜18日 茨城県・美浦ゴルフ倶楽部 6402ヤード パー72>
取材・文/小高 拓
写真/佐々木啓
「父への感謝の気持ちを忘れないようにラウンドしました」
昨年5勝の賞金女王・大山志保が、13試合目でようやく今季初勝利。父の日に最高のプレゼントを贈った
序盤から首位の諸見里しのぶ、1打差2位の佐伯三貴ら上位陣が伸び悩み、優勝争いは混沌としていた。2打差の3位でスタートした大山も、バーディを獲るがボギーもたたき、混戦を抜け出せない。後半に入り、大山が11番、12番、16番でバーディを奪い、2位に3打差をつけて抜け出したが、17番でティショットを池に落としてダブルボギー。賞金女王らしからぬ展開ながら1打差で優勝を決めた。
「スイング改造がうまくいかずに、つらかった時期のことを思って涙が出てきました」
大山は、昨年賞金女王となりながら今季スイング改造に着手。飛距離や方向性、体にかかる負担などを考慮して、今後長くやっていくために腕を主体にするスイングから、しっかり体重移動をして体の回転を主体にするものに変えた。
「今までの感覚とは違っていて調子が上がりませんでした。早くオフシーズンにならないかなと思ったり、正直ゴルフをやりたくない時期もありました」
と、2月から5月ぐらいまでスイングに悩んだという。だが、やっと手応えをつかみ始め、
「思い切り振らなくても、飛距離が出るので気に入っています。今の完成度は70パーセントぐらい。こんなに早く結果がでるとは思っていませんでした。昨年は勢いで勝っていましたが、今年は違った意味での1勝になりました。全米女子オープンにも弾みがつきます」
より飛距離、より精度を高めた新生・大山が誕生した。
「子供のころから『何事にもがんばりなさい』といわれていたので、今の自分があると思います。父のことを尊敬しています。日本一の父です」
日本一の父を持つ大山が、再び日本一の女子プロを目指す。


