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アンヘル・カブレラがメジャー初制覇<全米オープン>

2007-06-18


USPGAツアー・全米オープン<6月14日〜17日・米国ペンシルベニア州・オークモントCC 7230ヤード パー70>

取材・文/武川玲子
写真/鈴木 祥

 全米オープン史上最高の難コースとなったオークモントCCを制したのは、アルゼンチンの37歳アンヘル・カブレラだった。最終日を69の1アンダー、タイガー・ウッズ、ジム・フューリクを1打差で振り切り、通算5オーバーでメジャー初制覇を達成した。

 最終18番パー4、ウッズがプレーオフへの望みを賭けて打った8メートルのバーディパット。これがカップの右30センチに止まり、膝を抱えてうつむくウッズ。カブレラの優勝が決まった瞬間だった。
「あのパットは3回も切れるものすごく難しいラインだった。これだけ一生懸命戦って2位で終わるのは悔しくて仕方ない」(ウッズ)
 最終日、ウッズは首位のアーロン・バドレーに2打差2位でスタート。バドレーが1番でトリプルボギーをたたき早々に脱落すると、ウッズは首位タイに。だが、ウッズも3番でアプローチのミスからダブルボギーで後退、首位に躍り出たのは4番、5番で連続バーディを奪ったカブレラだった。
 4番パー5のバーディでスコアを1つ戻したウッズだったが、その後バーディパットが2度とは沈むことはなかった。一方カブレラは11番、15番の2ホールでスーパーショットを披露、2つのバーディを奪うとさらにリードを広げた。追いかけるウッズのパットは入らない。12番パー5でバーディを逃すと13番パー4も1.5メートルにつけながらわずかにカップを通り抜けた。カブレラは15番、16番を連続ボギーとするものの1打差で逃げ切った。
 ウッズはマスターズに続き、メジャー2戦連続の2位。メジャーでは逆転優勝が未だ達成できていない。
 世界ナンバーワンのウッズを倒し、アルゼンチンにロベルト・デ・ビセンゾ(1967年全英オープン)以来のメジャー勝利をもたらしたカブレラ。
 貧しい家に育ち10歳で生活のためにキャディを始めたカブレラは、15歳で本格的にゴルフを始め、近所に住むエドゥアルド・ロメロにその才能を見いだされた。
「ボクはウッズに勝っただけじゃない、すべての選手に勝ったんだ。今夜はこのトロフィーを抱いて寝ます。明日の朝、このトロフィーを見たら初めて優勝した実感が湧くでしょう」(カブレラ)
 アルゼンチンに新たなヒーロー誕生の一勝となった。

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