ロレーナ・オチョアがメジャー初優勝<全英リコー女子オープン>
2007-08-06
USLPGAツアー・全英リコー女子オープン<8月2日〜5日 スコットランド・セントアンドリュースオールドC 6638ヤード パー73>
取材・文/武川玲子
ロレーナ・オチョア(25歳・メキシコ)がついに悲願のメジャー初制覇を達成。
“ゴルフの聖地”セントアンドリュースオールドコースで女子としては史上初の開催で歴史に残る大会、その歴史に最初に名前を刻んだのは世界ランク1位のオチョアだった。
初日、午前スタートのオチョアはコンディションに恵まれ、6アンダーと大きくスコアを伸ばした。だが2日目、3日目とリンクス特有の強風が牙をむいた。その中でオチョアは確実にパーをセーブ、3日目終了時点で2位のリンダ・ウエスバーグ(スウェーデン)に6打差の通算6アンダーと独走。
最終日は雨が降り、気温10度という寒さの中での戦いとなった。しかし、オチョアは精度の高いショットで圧倒的な強さを見せつけた。
「これまでメジャーに勝てなかったのは、きっとここで勝つための理由があったのだと思う。本当にこの大会で勝ちたかった」
と、オチョアは何カ月もの間、リンクス向けにショットの練習を繰り返していた。
最終日も前半でスコアを2つ伸ばすと、2位に5打差でバックナインを迎えた。これまで何度もメジャーでは優勝争いに絡みながら1ホールの大叩きで自滅していたオチョア。しかし今回は、13番、15番でボギーとしても、追いかける選手がスコアを伸ばせない。名物17番パー5もホテル越えのリスクを避けて、しっかり左に安全策。それでもセカンドをミスしてバンカーに入れてしまうピンチを迎えるが、確実にバンカーから脱出すると、第4打でグリーンを捕らえボギーで切り抜けた。
4打差で迎えた最終18番、R&Aの荘厳な建物に向かってティショットを放つオチョアは、優勝を確実に手中に収めていた。
18番、最後のパーパットをタップインさせると両手を上げてガッツポーズ。ギャラリーの大歓声に包まれ、キャディと抱き合った。ようやく悲願のメジャー制覇が叶った瞬間だった。
ケガから復帰したアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が、タイガー・ウッズからヤーデージブックを借りる秘策で臨んだが、最後までオチョアを捕らえることができなかった。オチョアは最終日を74とスコアを1つ落としたものの通算5アンダー、まさに女王の新旧交代を決定づけた大会となった。
一方、日本勢は6名が参戦。その中で海外初参戦となった佐伯三貴が奮闘、最終日に67のベストスコアをマークして通算2オーバーの7位タイ、また不動裕理も最終日に71とスコアを伸ばし通算3オーバーで11位タイに食い込んだ。しかし、最も期待のかかった宮里藍は、初日こそ3アンダー4位タイと好スタートを切ったが、2日目に80と崩れ後退、最終日もスコアを伸ばすことができずに通算14オーバーの58位タイで大会を終えた。


