37歳の篠崎紀夫がツアー初優勝<ANAオープン>
2007-09-17

日本男子ツアー・ANAオープン<9月13日〜16日 北海道・札幌GC輪厚C 7017ヤード パー71>
取材・文/秋山義和
写真/鈴木祥
「一生、勝てないと思っていた」
5ホールにおよぶANAオープンのプレーオフを制し、ツアー初勝利を飾った篠崎紀夫。ツアー転向16年目に訪れた春は、“アニキの言葉”がキーとなった。
1992年にツアー転向した篠崎の生涯獲得賞金総額は約1600万円。もちろん、これだけでは生活はできず。ミニツアーや地方のオープン競技に出場しつつ、千葉県内の練習場で週6日レッスンをしながらツアーでの活躍を夢見てきた。ときには家族の旅行資金までに手をつけるほど、ギリギリの生活をしていたのだ。
そんな篠崎にとってラッキーだったのが、3日目に“アニキ”と慕う立山光広と同組となったことだ。
「お前のゴルフがどんだけ悪いか見てやる」
と“愛のムチ”を受けつつも、篠崎は2位タイでフィニッシュ。
「明日は(リーダーズ)ボードは見るな!」
という立山のアドバイスが奏功し、目まぐるしく順位が変わる状況であっても、自分の位置を気にすることはなかった。気がついたら首位タイでプレーオフ、そんな感じだったのだ。
やがて立山のアドバイスが、「相手のプレーを気にしない」ということだと理解し、今野康晴とチャワリット・プラポールとの三つどもえのプレーオフでさえ、動揺することはなかった。
そして、今野が脱落し、プラボールとの一騎打ちとなったときも、
「プラポール選手のラインさえ、見ていなかった」
とダブルボギーをたたいたプラポールを横目に、ボギーフィニッシュで初優勝を決めた篠崎。これで来シーズンのシード権を獲得、16年という長かった春だけにこれからの活躍に期待したい。


