片山晋呉がツアー選手権以来となる待望の今季2勝目<ブリヂストンオープン>
2007-10-22

日本男子ツアー・ブリヂストンオープン<10月18日〜21日 千葉県・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C 7138ヤード パー72>
取材・文/川内一史
写真/佐々木啓
18番パー5、7メートルのバーディパットを沈めて優勝を決めると、片山晋呉は咆哮を挙げながら何度もガッツポーズを繰り返した。いつにも増してその大きなアクションは、前週の日本オープンで最終日最終組スタートながら、谷口徹に鮮やかな逆転劇を許したうっぷんを晴らしているかのようでもあった。
「最後は熱かったね」
最終組の片山が18番をプレーしている時点で、すでにホールアウトしていた深堀圭一郎と近藤智弘が通算17アンダーで片山とともに首位タイ、最終組の今野康晴とスティーブン・コンランは1打差で続くという大混戦。
「プレーオフにもつれたら、厳しい戦いになる」
何としてもバーディが欲しい状況で、右手前の池を避けて打った2打目は左の木に当たり、サブグリーンとバンカーの間のラフに落ちる。3打目も寄せきれず、微妙な距離を残した。3人以上でのプレーオフ。誰もがそう思ったに違いない。
「全身全霊で打ったパット。カップの真ん中目がけて、真っすぐ強く打った」
何度も修羅場をくぐり抜けてきた男が、勝利への執念でねじ込んだパットだった。
「先週(日本オープン)の優勝争いで、緊張感のある中でも自分をしっかりコントロールしてプレーできたことが自信になった」
勝負どころの15、17番でも難しいパーパットを沈めて踏みとどまるなど、前週一つの大きな戦いを経たことで、本来の粘り強いゴルフが戻ってきた。
「ゴルフはルービックキューブみたいなもの。4面そろえても、6面そろえるためにはまた一度崩さなきゃならない。今年のマスターズを経験して、より上に行くために何が必要なのかを考え、あえて一度自分のゴルフを崩しました。今は6面そろえている過程として4面そろった状態。非常にいい感じで来ている」
と、自身のゴルフを独特な表現で例える。
今大会でツアー通算23勝目を挙げ、永久シード権獲得まで残り2勝となった。
「日本シリーズJTカップまでにはしっかり6面そろえて、通算25勝目を挙げたい」
“キング”がまた、大きな目標を視界にとらえている。


