プレイヤーズ UP TO DATE:谷口徹<ゴルフ日本シリーズJTカップより>
2007-12-03

2002年以来5年ぶりとなる賞金王に輝く
取材・文/川内一史
写真/中野義昌
長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップで優勝を飾って以来、今季賞金ランキング1位の座を守り続けてきた谷口徹。しかし、4年連続賞金王を狙う片山晋呉の影がひたひたと忍びより、最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップは、片山が優勝、谷口が2位タイ以下だと順位が入れ替わるという状況で迎えることとなった。
「そりゃ、多少の重圧はありますよ。ゴルフに影響があるほどではないけどね」
そう語っていた谷口だが、片山が2日目までに8アンダーとし、早くも2位に5打差をつけて首位を快走していたこともあり、見えないプレッシャーがかかっていたことは間違いない。今大会谷口のバッグを担ぎ、今季賞金女王に輝いた上田桃子のキャディも務める清水重憲さんは、これに気づいて声をかけたという。
「少しゴルフが弱気になっていましたね。2日目16番のティグラウンドで、『賞金王のゴルフを見せてくださいよ』と言いました」(清水さん)
この言葉に発奮したのか強気のゴルフが戻り、その日の17、18番でバーディ。3日目で3位タイに浮上すると、最終日も5つスコアを伸ばし、終わってみれば10アンダーの単独2位。2002年以来となる賞金王の座に輝いた。
「本当は、優勝して決めたかったけどね。ブレンダン(・ジョーンズ)が空気読まなくて(笑)。でも、最後までいいプレーできたし、ほかの選手たちに胴上げで祝福してもらったし、素直にうれしいです」
また、年間通していいプレーができたのは家族の存在も大きかったという。
「家に帰ったら、ゴルフのことは忘れてリラックスできる。そういう意味で、奥さんと子どもがいてくれるのは精神的にすごく大きかったですね。独身のころは自分のことだけ考えてゴルフオンリーの生活を送っていたけど、今は別の要素でのプラスが多いし、充実している」
最終日には、その家族が大阪から駆けつけて声援を送った。試合後、奥さんと子どもと一緒にクラブハウスを後にするとき、賞金王の重圧から解放された谷口のすがすがしい表情があった。



