プレイヤーズ UP TO DATE:石川遼<東建ホームメイトカップより>
2008-04-21

デビュー戦で「学び、経験、感動」の結果、5位タイ
取材・文/井上兼行
写真/佐々木 啓
スーパールーキーの挑戦が、いよいよ始まった。16歳の石川遼がプロゴルファーとして日本男子ツアーの開幕戦、東建ホームメイトカップに参戦。雨の予選ラウンドを68、67でプレーし、決勝ラウンドはいきなりのトーナメントリーダー。さらに第3ラウンド、最大瞬間風速10メートル/秒という強風にも耐え、最終日最終組を獲得した姿は堂々たるプロゴルファーだった。
「ここまで成績が出ると、実力がついたとしかいいようがありませんね(笑)。でも明日(最終日)は、緊張するかもしれません。もう今から緊張……!? たぶん、緊張していると思いますし、明日もすると思います」
肝が据わっている理由は、オフにそれだけの練習とトレーニングをこなしたという自信があるからだ。長野県白馬での3回に渡るクロスカントリースキー合宿で体力面をアップ。そして、昨年末より親交が深まったジャンボ尾崎に、ゴルフの本質と特にアプローチ、パッティング面で教えを受けた。
「パターでは、左足前寄りにボールをセットして打つことで、カップが見えやすくなり、スムーズにストロークができるようになりました。それに『パッティングは入らないときは入らない。だから悩むな』というジャンボさんの言葉は大変参考になりました」
今大会では、そのパットがさえにさえ、教えたジャンボも目を細めただろう。
6アンダートップタイで迎えた最終日は、16歳のプロデビュー戦の偉業を見ようと、つめかけたギャラリーは1万5652人。熱気は最高潮。スタートホールの周りをギャラリーが埋めつくすという光景は近年見られなかったものだ。
「1万人を越えるギャラリーの中で、プレーをしたのは初めてです。優勝を期待してくれる方々のためにも頑張りたかったのですが……」
スタートホールでダブルボギー、3番でボギー、折り返して10番でもダブルボギー。あきらかに3日目までとは違う石川がいた。
「スタートしたときは頭が真っ白でした。前日まで入っていたパットはが入らず、ショットも、練習場ではいいのにコースではできなくなっていました」
最終的に3つスコアを落とし5位タイとなったものの、後半3連続バーディでギャラリーを沸かせた石川。“優勝は近い”と、この日のギャラリーに強く印象づけた。


