永久シードへ王手! 片山晋呉が大会レコードで圧勝<日本プロゴルフ選手権大会>
2008-05-19

日本男子ツアー・日本プロゴルフ選手権大会<5月15日〜18日 群馬県・レーサムゴルフ&スパリゾート 7127ヤード パー72>
取材・文/井上兼行
写真/鈴木 祥
3日目を終えた時点で、2位に7打差。今季メジャー初戦の優勝を狙いにきた片山晋呉を止められる選手はいなかった。それでも、大差をつけて最終日を迎えた片山自身は、無意識のうちに「追い込まれている」と感じていたという。前夜見た夢も、片山だけパットが入らない、ティアップできないという内容で、4時半くらいに起きてしまった。
「大差をつけていますが、本人が一番気持ちが締まっていますよ。絶対に気持ちを緩めないでいきます。だって、あのタイガー・ウッズだって、いくら大差をつけていても気持ちを引き締めています。その姿を何度も見ていますからね」
最終日スタート前、ティグラウンドで目を閉じて集中し、いつも以上に気合いを入れる片山の姿があった。
4番で初バーディを決めると、6番から9番まで4連続バーディ。追いつける選手は皆無だった。12番で今大会66ホール目にして初のボギーをたたくが、「ボギーはいつか出るもの」と、意に介さない。4日間72ホールで24バーディ、1ボギーの23アンダーは、同大会の最少優勝スコア20アンダー(1988年大会、尾崎健夫)を破る、記録的な勝利となった。
「よくやりきりました。最後の最後まで気合を入れ続けました。完全に優勝を狙ってきた大会でしたからね。昨年、賞金王を逃したときは、そんなに思いつめてはいませんでしたが、今年練習を始めてからどんどん悔しさが出てきたんです。今年、賞金王を取るためには、目標にした年間グランドスラムを達成させるためには何が必要か。いろいろ考えて練習をした結果ですね」
狙った大会で勝てる強さ。この最大の要因を、コーチの谷将貴氏は、
「練習量ですよ。今オフは朝のトレーニング、昼から夜までと、本当に練習しました。これまでと比べものになりません。加えて、昨年のマスターズでハイドローの必要性を感じて、ストレートとフェードが持ち味の片山選手ですがドローも練習。今では自然にドローが打てるまでになっています。球筋の種類も増えたんです」
日本男子ツアーの24個目のトロフィーを掲げてカメラマンの要求にこたえる姿は慣れたもの。次の25勝で永久シード選手になる。
「振り返ると、いいペースで勝っていますね。今の調子でいけば、早めに決められる気もします。そのあとの目標? 実はあります。ノートにも書いています。でも秘めておきます(笑)」
この勢いで節目の25勝、そして年間グランドスラム、賞金王へと片山の08年シーズンがいよいよ動き出した。




