タイガー・ウッズが91ホールの長い戦いを制し、メジャー14勝目<全米オープン>
2008-06-17
PGAツアー・全米オープン<6月12日〜16日 米カリフォルニア州・トーリーパインGC・サウスC 7643ヤード パー71>
取材・文/武川玲子
ヒザの痛みに堪えながら91ホールを戦ったタイガー・ウッズが、プレーオフでロッコ・ミーディエートを下し、メジャー14勝目を挙げた。これで全米オープン3勝、マスターズ4勝、全英オープン3勝、全米プロ4勝と合わせトリプルグランドスラムを達成した。
「これまでで最高の戦いだった」
というウッズ、最終日は1打リードの単独首位で迎えながら、ティショットが安定せずミーディエートに首位を奪われた。しかし最終18番で4メートルのバーディパットを沈めると通算1アンダー、土壇場で追いつき、戦いは翌日18ホールのプレーオフへともつれ込んだ。
月曜日の早朝、2万5000人の大観衆に見守られたプレーオフ、一時は3打リードしながらも、後半にミーディエートの3連続バーディで逆転されたウッズ。しかし再び最終18番パー5でバーディを奪いタイに持ち込み、サドンデス・プレーオフへともつれ込んだ。
7番パー4、先に打ったミーディエートのティショットは左のバンカー。ウッズはドライバーでフェアウエーをキープ、セカンドでグリーンをとらえ、6.5メートルのバーディチャンス。ミーディエートはセカンドも再び左に曲げて、第3打でグリーンをとらえる。ウッズがパーをセーブしたのに対し、ミーディエートのパーパットはわずかにカップを通り過ぎて万事休す、91ホールに及ぶ死闘に終止符が打たれた。
4月に手術を受けた左ヒザが痛み、足を引きずりながらプレーを続けたウッズに駆け寄ったのは、愛娘のサムとエリン夫人だった。
「亡くなった父とは、もう優勝を分かち合えないが、今こうして自分が父親になった。(妻と娘の)二人がいてくれた中で勝てたことは本当にうれしい」
と愛娘を抱き上げた。
一方負けたミーディエートは45歳6カ月、メジャー初制覇の最年長記録を逃したが、
「タイガーに言ったんだ、選手生命が終わる前に君と一度戦いたかったと。そして今はもう一度戦いたい。僕は少なくともタイガーを脅かした。もう少しで勝てるところだったんだ」
と、最後までウッズを苦しめたことに胸を張った。




