キャサリン・ハルが6打差を大逆転<CNカナディアン女子オープン>
2008-08-18
LPGAツアー・CNカナディアン女子オープン<8月14日〜17日 カナダ・オタワ・ハント&GC 6443ヤード パー72>
取材・文/武川玲子
強豪がひしめき合う波乱の展開を制したのは、伏兵キャサリン・ハル(オーストラリア)、最終日に69をマークし6打差を大逆転しツアー初優勝を飾った。
初日、女王ロレーナ・オチョア(メキシコ)が66をマークし、6アンダーで首位に立つと1打差でアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が追いかける。2日目はオチョアが4アンダーとスコアを伸ばし通算10アンダーとしたが、ソレンスタムは71とスコアを伸ばせず、オチョアの独走かと思われた。
しかし、19歳の新鋭、ヤニ・ツェン(台湾)が、雷雨で翌日に持ち越された第2ラウンドでコースレコードの64、オチョアに並びそのままの勢いで第3ラウンドも68をマーク。オチョアが74と失速する中、通算14アンダーで2位の朴セリに4打差、ハルとオチョアに6打差をつけて最終日を迎えた。
ツェンは6月に全米女子プロ選手権でメジャー制覇を果たし、メキメキと頭角を現したが、その後は2度の優勝争いで2位と敗れていた。
「あの2位で多くを学んだから今回は大丈夫」
と、強気で臨んだツェンだったが、この日は77と大崩れ、自滅した。
その間に6打差でスタートしたハルは、3番パー4で1.2メートルを沈めてバーディ、8番でも5メートルを決めてバーディを奪うと、9番パー5は6ヤードからチップインを決めてバーディと前半で3つスコアを伸ばし、ツェンを捉えた。
10番でツェンがバーディを奪いふたたび首位を奪い返したが、11番パー4でまさかのダブルボギー、続く12番でもボギーとして自滅。ハルが14番で1.5メートルを沈めてバーディを奪うと2打差で逃げ切り、6打差を逆転し優勝を決めた。
「まさか勝てるとは思わなかった。まだ信じられない」
と、05年の今大会では2位だったハルにとって、うれしい初優勝となった。
負けたツェンは、ショックを隠し切れず無言のままコースを去った。2位に入った朴は、「リードして最終日を迎えるのが一番難しい。ヤニにとってはいい経験になったはず」
とエールを送った。
また、ロレーナ・オチョアは73とスコアを伸ばせず4位タイに終わった。


