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プレイヤーズ UP TO DATE:矢野東<アジアパシフィックパナソニックオープンより>

2008-09-29


悔しさ半分、楽しさ十分も賞金王争いの熱戦が開幕!

取材・文/井上兼行
写真/鈴木 祥

 谷原秀人に負けはしたものの、ホールアウト後の矢野東はスッキリ顔だ。
「悔しいけど、今日の18ホールは本当に楽しかった。僕らが楽しんでいたから、ギャラリーの皆さんにも、楽しんでいただけたと思います。結果は満足です。今のゴルフをしていれば、谷原に食い下がれることが分かりました。1打差の負けは、運があったかなかったかの違い。それくらい、ボクもいいゴルフができました」

 今年は、ツアー初優勝を飾った甲斐慎太郎、藤島豊和、上位で活躍する岩田寛など、矢野や谷原の一つ下の世代になる20代後半が頭角を表している。
「ボクらより若いプロが上位に出てきているのは、すごく刺激になるんです。ボクらも、上の世代にあたる片山(晋呉)さんや谷口(徹)さんに、いつまでも負けていられない、という気持ちがあります」
 次代を担う二人の戦いは、男子ツアー勢力図の変化を予感させる。
 今大会は、賞金総額2億円、優勝賞金4000万円とビッグな大会。単独2位でも、通常のトーナメントの優勝賞金に相当する2000万円を獲得できる。18番でバーディパットを決め、懇親のガッツポーズをした矢野。谷原との勝負には負けたものの、単独2位に順位を上げた気迫のプレーは、今後の賞金王争いに名乗りを上げるものだった。
「これで、自分にも賞金王の可能性が出てきました。今年の終盤戦は、米ツアーの出場権を獲得するために、クオリファイングトーナメントを受験する予定ですが、賞金王を取るために見送る可能性もあります」
 賞金ランキング1位の谷原は9856万4319円。今大会の2位で矢野は、谷原と約2200万円差の7628万552円で2位につけた。
 頭一つ抜け出した谷原を負けじと追う矢野。残り10試合の中には、同様に賞金総額2億円の試合が5試合ある。谷原、矢野に続くのは、実力者の片山。初の賞金王を目指す二人とキングの戦いは、後半戦をさらにエキサイティングにさせることは間違いなさそうだ。

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