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井上信が大逆転で約4年ぶりのツアー2勝目<キヤノンオープン>

2008-10-13


日本男子ツアー・キヤノンオープン<10月9日〜12日 神奈川県・戸塚CC西C 7167ヤード パー72>

取材・文/川内一史
写真/村上航

「いやー、やらかしちゃいましたね」
 会見場に入るなり、そうおどけた井上信。もっとも、最終日に6打差をひっくり返しての大逆転劇だっただけに、2004年のABCチャンピオンシップ以来4年ぶりとなるうれしいツアー2勝目にも、実感がなかなか湧かないのも無理はない。

「今日は1番(パー4)からチップインバーディでスタートして幸先はよかったのですが、優勝は意識していませんでした。正直びっくりしています」
 そのチップインで波に乗ると、2番(パー5)、4番(パー4)、6番(パー4)、8番(パー3)と、前半だけで5バーディの猛攻。一気に優勝戦線に名乗りを上げた。
「今日はパッティングがよかったですね。乗れば入りそうな雰囲気でした」
 というが、
「首位が藤田(寛之)さんでしたからね。崩れないだろうと思っていたので、優勝争いのプレッシャーはまったくありませんでした」
 その藤田だが、1番でセカンドショットを沈めてイーグル、続く2番でもバーディと最高のスタートを切ったものの、そこからスコアが停滞する。6番でこの日初めてのボギーを打つと、その後もバーディがないまま15番(パー4)でもボギー。通算13アンダーとして、ついに井上と並んだ。
「ただ、18番(パー4)でバーディパットを外してしまったので、(優勝は)もうないかな、と。入れて14アンダーにして上がればプレーオフになるかも、と思っていました」
 しかしそれとは裏腹に、藤田は17番(パー4)でもまさかのボギーとし、ついに井上がこの試合初めて単独トップに立つ。そして最終18番、藤田と12アンダーで並んでいた宮里優作がそろってバーディパットを外し、井上の優勝が決まった。
「先週(3位に入ったコカ・コーラ東海クラシック)までは賞金シードすら危ないと思っていたのに、まさか……」
 と、あまりの急展開に、本人が一番驚いているといった様子だ。
 今年の2月に入籍し、来年の1月には結婚式が控えている。
「特に変わらないのですが、“やってやろう”という気持ちが強くなったことは確かです。式の費用のこともあるので、稼げてよかったですね(笑)。今回は後ろからまくったので、次は大勢のギャラリーが見ている中で勝ちたいですね。プロ冥利に尽きるでしょうね。自分のコース(所属する袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催されるブリヂストンオープン)で勝負かけようかな。いや、あんまりガツガツするとダメなんで、やっぱり静かに待ちます」
 もともと秋のトーナメントを得意としているだけに、今後賞金王争いの台風の目となれるか注目だ。

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