古閑美保が奇跡の大逆転優勝で初の賞金女王に<LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ>
2008-12-01

日本女子ツアー・LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ<11月27日〜30日 宮崎県・宮崎CC 6442ヤード パー72>
取材・文/小高 拓
写真/鈴木 祥
「15番でボードを見た時に、トップと3打差で今日は届かないって思っていたんです」
優勝した古閑美保自身も優勝をあきらめる展開だったが、数々のドラマがあり、逆転でツアー11勝目と初の賞金女王を手に入れた。
最終戦までもつれ込んだ今年の賞金女王争い。賞金ランキング1位の李知姫と2位の横峯さくらが約1600万円差、3位の古閑美保が約2200万円差で、追いかける二人は優勝が絶対条件。李は古閑が優勝した場合、単独9位以上、横峯が優勝した場合、単独の3位以上なら自力で女王を決められる。3人にチャンスがありながらも、圧倒的に李が有利だった。
首位の宋ボベに5打差の8位タイでスタートした横峯は前半すべてパー。10番、12番でバーディを取るも、13番で短いパーパットを外して勢いが止まった。
対して首位に3打差の6位タイでスタートした古閑は、12番までスコアを伸ばせずにいたが、
「12番で5メートルのバーディパットを10センチショートしたときに、イラッときて次から絶対にショートしないようにしようと思いました」
とパットの意識を変えたとたん、13番5メートル、14番でも8メートルを沈めてバーディ。古閑は15番でボードを見たあとも、
「悔いを残さないためにも、精一杯やろう」
と最後まであきらめずに17番、18番でもバーディを奪い、通算6アンダーでホールアウトした。
ドラマは18番で起こった。
7アンダーで首位の全がフェアウエーから右サイドのバンカーへ。そこからホームランでグリーンをオーバー。寄らず入らずのダブルボギーで通算5アンダー。
続くドラマは、6アンダーで2位タイにつけていた不動が、2打目を左上1メートル弱につけた。決めれば優勝というバーディパットだったが、下りで大きく曲がる難しいラインを右に外して下へ1メートル。返しのパットをさらに外してボギーで通算5アンダー。
二人の信じられないミスで古閑を上回る選手がいなくなった。おまけに、賞金ランキングトップだった李が10位で終わったため、逆転優勝と初の賞金女王を手に入れた。
「運がいいとしかいいようがない。びっくりですね〜。13番から面白いようにパターが入ったのが大きいです。優勝は無理だと思っていましたが、悔いのないように精一杯やることを意識しました。来年は今年以上の成績を残したい。そして不動さんのように運がなくても勝てる実力をつけたい」
春先に恋の話題でにぎわした古閑だが、終盤にはゴルフでにぎわした。来年はどんな古閑美保になるのだろうか。



